広告表現・旧薬事法等に関するお役立ちコラム

大丈夫な「個人の感想」とダメな「個人の感想」

TVCMを見ていると、健康食品や化粧品の利用者がしゃべっている画面の片隅に「効果、効能は保証するものではなく、個人の感想です」というスーパーが必ずといっていいほど出ます。

ドラマに「これはフィクションです」とわざわざスーパーを付けるのと同様、当たり前じゃないかと思ったりします。

CM制作のスタッフに聞くと、「健康食品や化粧品のCMは『個人の感想です』を必ず入れるもんだと先輩から教えられた」とのことです。

この業界では先輩の言うことは絶対で、スーパーを入れる理由に疑問をはさむことはできなかったでしょう。

以前、行政がやっている無料の経営相談に行ったときに、何も知らないふりをして「友人が化粧石鹸の通販を始めたが、法律に抵触しないような広告を作ろうと悩んでいる、どうしたらいいか」と質問したことがあります。

その時に対応した中小企業診断士は、「利用者の声を入れることが一番効果があって、使っているうちに肌が10歳も若返ったと言えばいいんだよ。なんとかという法律があるけれど個人の感想ですと書いとけばあくまで個人なんだから問題ありません」と、堂々と答えたのにはびっくりしました。

CM制作スタッフも中小企業診断士も、その仕事については一般の人よりも多少は知識があると思ってしまい、その言葉を信じる人も多いでしょう。

あまりにも「個人の感想です」という言葉が普及してしまったため、この言葉をいれておけば 問題ないとお守りみたいな感覚になってしまったようです。

健康食品は食品ですから、「美味しい、噛みごこちがいい」といった使用感を述べるにはまったく問題ありません。

味覚は人によって様々ですからAさんは「美味しい」と言ったけど、万人が美味しいとは言いきれないので「個人の感想です」と入れるのは問題ありません。

ですから、

「スカッと爽やかコカコーラ 個人の感想です」

「3時のおやつは文明堂 個人の感想です」

「ミルキーはママの味 個人の感想です」

などとするのは(しないでしょうが)問題ありません。

一方、医薬品的な効能効果について述べている場合には、いくら「個人の感想です」を入れても打消しにはなっておらず、医薬品的な効能効果の表現が問題となります。

厚生労働省は

「TVCMにつきましては、医薬品であれば、厚生労働省において認められた効能効果以外の効果について、健康食品であれば、病気が治るというような医薬品的な効能・効果について、例え個人の感想であったとしても宣伝することは薬事法により禁止されております。

このような医薬品として認められていない効能効果や、食品にもかかわらず医薬品的な効能効果の宣伝は、視聴者が病気の治療等ができるものとの認識を与えてしまい、正しい医療を受ける機会を失わせてしまうことにより病気を悪化させることにもなりますので、厚生労働省としても都道府県と協力して指導・取締りを行っているところです」

と説明しています。

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